2009年1月17日土曜日

会報夢眠NO005

2009年 1月13日 発行
    
会 報 夢眠(むーみん)  No.005
NPO市民のための睡眠障害を考える会
(NPO夢眠)

           


心地よい眠りと心身の安らぎをあなたに!








巻頭言

夢眠会員のSAS実体験記
NPO夢眠会員 古川新一

確率から言えば、他の夢眠会員の中にも睡眠時無呼吸症候群(SAS)の方はいると思われますが、公称顕在患者の私に、原稿依頼が回ってきました。
SASの症状として、いびき、中途覚醒、夜間のトイレ、起床後の頭痛・口の渇き、昼間の眠気・だるさなどがあげられます。今から振り返るとフルスペックで揃っていたのですが、当時はそれが常態化していて、体の調子が悪いなどと思ったことはありませんでした。唯一気に掛かっていたことは、無呼吸という言葉が報道でも取り上げられるようになり、家族が「寝ているとき息が止まっているみたいよ。」と言っていたこと位でした。しかし、意識の隅にあっただけで、重い腰を上げて病院に行こうと思う程の気掛かりでもありませんでした。
SASを見つけられてしまったきっかけは、会社の定期健康診断です。産業医が、「いびきはかきますか。」「夜中トイレにおきますか。」と質問しました。私の体型を見ての質問だと思います。深くは考えず素直に「はい」と答えておくと、数日後に総務の女性が小さな検査機器を持ってきて、これを腕と指に付けて一晩寝て、明朝持ってきて下さいと言いました。今思えばパルスオキシメーターによるスクリーニング検査ですね。そして、機器を返して数日すると、「SASが疑われる」とのメッセージが伝えられ、病院の紹介状を渡されました。
SASのキチンとした検査は、病院での宿泊検査になります。頭・胸・腕・足首等にそれこそ無数とも感じる電極と電線を着け寝ました。脳波、筋電図、眼球の動き等を測定するポリソムノグラフィーといわれるものであることが、今は分ります。眠れないことを心配して、不埒にも多めの一杯をやって行きました。しかし、我が夢眠の福留医師と後日話していると、「SASの人は寝付きがよいですよ。」とのこと。常時睡眠不足なので当然のことですね。酒の力かSASの故か、しっかり眠って検査を受けました。
その結果は「一時間に四十数回呼吸が止まっています。」とのこと。CPAPの使用を宣告され、今度はCPAPを付けての宿泊検査を行いました。
そして、次の日の朝起きたときの驚きを、今でもはっきり覚えています。頭がスッキリしていて、頭の回転が3倍位早くなったのではと感じる程なのです。即ち、昨日までの自分が、いかに重たい頭を抱えていたか、朦朧とした頭を必死で動かして物を考えていたかを痛感させられました。
この快感は、麻薬のような原体験となりました。CPAPのマスクを煩わしく感じる人も多いようですが、この原体験故、それ以降CPAPは手放せないものとなりました。まさしく、「QOL(生活の質)の向上」であり、以前の質には戻りたくないとの強い思いです。
CPAP初体験の朝、メーカーの方がパソコンディスプレイでグラフを示しながら、「無呼吸は無くなっていますよ。」と言いました。CPAPは強制的に空気を送り込んで、気道の閉鎖を防ぐものです。SASは、徐々に治るのではなく、CPAPを装着すれば瞬時に治ります(全ての患者がこのようにうまくいくかは知りませんが・・・)。SASが他の病気と違うところで、面白く感じました。ただし、使用しなければ、即元の常態に戻ります。
眠気と言えば、以前は、研修のような受け身で座っている状況では、ほぼ確実に睡魔に襲われました。本を読んでいてもすぐ眠くなってしまっていたようでした。
また、長距離ドライブすると、午後は眠くなり、道路脇に車を止めて仮眠することもしばしばでした。ハッカ味や酸味の強いあめ玉やガムを常備していました。交通事故を起こさなかったことは、運がよかっただけだったのかもしれません、
しかし、今はこうしたどうしようもない眠気に襲われることはなくなり、眠気覚ましのあめ玉やガムを買うこともなくなりました。一晩に2~3回起きていたトイレも、朝目覚めるまで行かなくなりました。
また、「中等~重症の睡眠時無呼吸症候群を、治療せずに放置しておくと、8年後には約40%が死亡しているが、CPAP治療を正しく行うと、睡眠時無呼吸の無い一般の人とほとんど同じ程度に生きられる」ということが研究で分っているとのことです。子供達に話すと「それじゃお父さんとっくに死んでいるよ。」と言っていたので、危機一髪だったのかもしれません。なによりこの点を、産業医の先生や今治療いただいている先生に感謝するところです。


窓口ご案内
1. いびき・睡眠呼吸外来関係
  ふくおか睡眠クリニック(福留武朗院長)
  福岡市福岡市中央区大名2丁目10-1シャンボール大名A棟1407TEL:092-400-2007
  福岡でいびきや睡眠呼吸障害に関する治療を専門とした医療機関です。
  診療時間:  
診 療 曜 日 診 療 時 間 備 考
火・木 10:00~13:00,
17:00~20:30
土 10:00~15:00
  ホームページ:http://fukuoka-suimin.org/
  メールでのお問い合わせ: fukuoka_suimin@aurora.ocn.ne.jp
2. 夢眠サイトリンク集
・http://www.npo-moomin.com/ ホームページ夢眠
・http://nposuimin1.blogspot.com/ ブログ夢眠 
・http://www.fukuoka-suimin.org/ ふくおか睡眠クリニック
・http://www.you-sleepclinic.com/ 有吉祐睡眠クリニック(北九州市の眠りとこころのクリニック) 
・http://www.k-you.or.jp/ 北九州市霧ヶ丘 つだ病院


NPO夢眠会員の皆様                             2009.1.1
     NPO夢眠 理事長 石松 健男 
 あけましておめでとうございます。
  2009年の幕が開きました。どんな年になるのでしょうか?
  2008年は「変」が選ばれた字でしたが、経済環境、生活環境のマイナス方向への変化は私にとって想像を超えるものでした。
 宇宙の中に星が生まれたり消滅したりして、時が過ぎてゆくように私たちの住む世界のも紆余曲折を経て時が流れていき、今は曲がるために耐える時期なのでしょうか。
 日ごろ「NPO夢眠」の活動にご支援いただきありがとうございます。
  2008年4月発足後試行錯誤の日々で、成果はまだでていませんが少しづつ基盤を作るべく活動に取り組んでおります。しかし大半のNPOがそうであるように「NPO夢眠」も活動のベースとなるリソース、に資金の調達が課題です。
 今年は、1年目に力を注いだ助成金応募による資金調達への挑戦に加え、独自事業の企画と具現化、
あるいは特定事業の受託などに広げ、NPOの目的が円滑に遂行できるように努めたいと思います。
 会員の皆様には今年もご指導・ご支援をよろしくお願いいたします。


事務局報告
 ・2008/10/27 北九州市八幡西区黒崎、例会8名参加。石松、福留、三苫、高木、熊野、
原田、上松、田中。
 ・2008/11/19 福岡市IT企業理事会にてNPO夢眠をプレ紹介(本番は2009/3/11)、石松、原田。
 ・2008/11/19 北九州市小倉北区AIM、ホテルSAS打ち合わせ、石松、古川、熊野、田中。

あとがき
 NPO夢眠への会費振込が一寸便利になりました(有料)。平成21年度(2009/4~)の会費振込みなどでご利用ください。本年もよろしくお願い申し上げます。
    会費振込先 日本郵便(ゆうちょ銀行)
    記号 17410  口座番号 93491201
    加入者名  エヌピーオーシミンノタメノスイミンショウガイヲカンガエルカイ
    なお他の金融機関からゆうちょ銀行へ振り込まれる場合は、下記をご指定ください。
    金融機関コード:9900、店番:748、預金種目:普通、店名:七四八店、口座番号:9349120 

NPO市民のための睡眠障害を考える会
(NPO夢眠)

  代表 〒809-0015 福岡県中間市太賀3-13-18
石松 健男 TEL(093)244-1013
  事務局 〒803-0816 北九州市小倉北区金田1-3-31-207  田中 七四郎  TEL(093)591-8690
email tnk7460@nifty.com
ホームページ夢眠 http://www.npo-moomin.com/
ブログ夢眠 http://nposuimin1.blogspot.com/

会費振込先 日本郵便(ゆうちょ銀行)
    記号 17410  口座番号 93491201
    加入者名  エヌピーオーシミンノタメノスイミンショウガイヲカンガエルカイ



 











     
善き生はよい眠りから!