2009年10月28日水曜日

会報夢眠010号

2009年 10月29日発行
    
会 報 夢眠(むーみん)  No.010
NPO市民のための睡眠障害を考える会
(NPO夢眠)




心地よい眠りと心身の安らぎをあなたに!

ホテル宿泊者を対象とした睡眠障害に関するアンケート調査報告(梗概その1)
 NPO夢眠では、ホテルの宿泊者(年令、性別を問わず)を対象に、平成21年7月15日から8月15日までの1ヶ月間「睡眠と健康に関するアンケート」調査を実施した。
「住所」「氏名」「年令(10代単位)」「性別」などの属性に加え、以下のような質問を施した。
・ 睡眠と健康との関係についての知識
・ 自分自身の睡眠と健康についての興味と関心
・ SASの罹患率、生活習慣病との関連などに関する知識
・ いびきなど自分自身の睡眠状態
・ 治療を希望する場合の受診先など検査や治療に関する感想
   以下「調査報告書」より速報として抜粋。
3.調査結果
 3-1 回答者の状況
調査対象期間中のホテル宿泊者は、延べ11,182人(男性:6,459人(58.6%)・女性:4,633人(41.4%))、利用目的はビジネスと推測されるシングル室利用者が42.8%、レジャーと推測される複数人室利用者が57.2%であった。
 アンケートの回答者は、62人(回答率:0.55%)、内男性35人(回答率:0.54%・平均年令:49.1才±2.1才)、女性24人(回答率:0.52%・平均年令:45.2才±2.3才)、無記名3人であった。
 3-2 回答内容
3-3 回答結果に対する考察
   (1)属性による差
     ・性別(男性/女性)、年令(若年層/壮年・老年層),いびきの有無による有意差は見られなかった。 
   (2)睡眠と健康との関係についての知識
     ・睡眠不足や不規則な睡眠はQOLや仕事に影響することをほとんどの回答者が認識している(98%)。
     ・睡眠障害に病気の恐れがあることについては、前項に比べるとまだ低い(64%)。
   (3)自分自身の睡眠と健康についての興味と関心
     ・20代、30代の回答者の健康への影響についての関心は高い(質問7項目に対して「YES」の回答率50%以上の項目が20代では全項目、30代では5項目)。
     ・睡眠とQOLや仕事との関連については、全世代である程度関心があるが(QOL:60%・仕事:50%)、睡眠の乱れと体内時計の乱れとの関係や睡眠に関する病気についての関心は薄い(それぞれ40%)。特に40代、50代の壮年層の関心が低いのは気に係る(質問7項目に対して「YES」の回答率50%以上の項目が40代2項目・50代1項目)。
     ・安眠を促す方法についてはある程度関心がある(52%)。女性の関心が高い(75%)。 
     ・睡眠障害の子供への影響については関心が薄い(37%)。
   (4)SASの罹患率、生活習慣病との関連などに関する知識
     ・SASという病気は認知されている(74%)。ただし、成人の約20%が罹患していること(13%)、生活習慣病の引き金になること(26%)など、その実態について認識している回答者は少ない。しかし、「ある程度」認識している回答者を含めるとそれぞれ55%、76%であり、ある程度の認識はあるものと思われる。
     ・いびきと関係があることを認識している回答者は、「ある程度」知っていると回答した人を含めると85%になり、かなり認識されている。
     ・子供にも睡眠障害があることの認識がまだ低い(「ある程度」を含めて37%)。
   (5)いびきなど自分自身の睡眠状態
     ・いびきをかく人は高齢になるほど比率が増加し、女性に比べて男性の方が高い(男性60%・女性25%)。
     ・いびきをかく人とかかない人とに、睡眠障害に関する認識度に差はないように思える。
     ・「呼吸が苦しそう」とか「いびきが止まる」と言われている人はSASが疑われるが、今回の調査では10人に1人。
     ・昼間に眠気を感じる人は年齢に関係なく10人に3人いる。若年層はSAS以外の原因があるのかもしれない。
    ・回答者に肥満の人が意外に少ない(21%)。
   (6)治療を希望する場合の受診先など検査と治療に関する感想
     ・10代を主体に治療を希望しない回答者が18%。
     ・耳鼻咽喉科、睡眠専門医、かかりつけ医がそれぞれ18%~19%。
・30代・40代は耳鼻咽喉科(23%・38%)、50代以降はかかりつけ医の率が高い。全体的に歯科は少ない(2%)。
     ・症状について相談するのは、まず家族、会社員は産業医のようである。
     ・ホテルで検査する意思はあるが料金については安くないと検査に踏み切れないようである。ガンの検査などと比べて高い料金を払ってまでという気持がある(安ければ検査する:50%)。
     ・料金を5,000円に設定した場合、検査する回答者は4人に1人、高いと感じる人も4人に1人。どちらともと答えた人が半数。(以下次号、梗概その2へ続く)
(文責 NPO夢眠事務局)

窓口ご案内
1. いびき・睡眠呼吸外来関係
  ふくおか睡眠クリニック(福留武朗院長)
  福岡市福岡市中央区大名2丁目10-1シャンボール大名A棟1407TEL:092-400-2007
  福岡でいびきや睡眠呼吸障害に関する治療を専門とした医療機関です。
  診療時間:  
診 療 曜 日 診 療 時 間 備 考
火・木 10:00~13:00,
17:00~20:30
土 10:00~15:00
  ホームページ:http://fukuoka-suimin.org/
  メールでのお問い合わせ: fukuoka_suimin@aurora.ocn.ne.jp

2. 夢眠サイトリンク集
・http://www.npo-moomin.com/ ホームページ夢眠
・http://nposuimin1.blogspot.com/ ブログ夢眠 
・http://www.fukuoka-suimin.org/ ふくおか睡眠クリニック
・http://www.you-sleepclinic.com/ 有吉祐睡眠クリニック
・http://www.k-you.or.jp/ 霧ヶ丘つだ病院睡眠呼吸センター

事務局報告
□「睡眠と健康に関するアンケート調査報告」梗概その1を掲載しています。その2は次号へ掲載予定です。なお正式の報告書は別途夢眠より発行予定です。会員への送付を予定しています。

あとがき
□気の早いところでは年々クリスマスツリーや電照灯が前倒しされている感じです。
 LED照明が導入され、夜の街は一段とカラフルになっています。CO2やリーマン・ショック感が一掃されるといいですが。
以上。

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