2009年11月4日水曜日

会報夢眠011号発行

2009年 11月2日発行
    
会 報 夢眠(むーみん)  No.011
NPO市民のための睡眠障害を考える会
(NPO夢眠)




心地よい眠りと心身の安らぎをあなたに!

ホテル宿泊者を対象とした睡眠障害に関するアンケート調査報告(梗概その2)
 NPO夢眠では、ホテルの宿泊者(年令、性別を問わず)を対象に、平成21年7月15日から8月15日までの1ヶ月間「睡眠と健康に関するアンケート」調査を実施した(先月号の梗概その1の続き)。
 3-4 回答者からのコメント
   回答者の2人の方からコメントがあった(以下のとおり)。
   ・NPOのこのような会があることを知って心強く思いました。
   ・検診センター勤務の内科医です。ドッグ検診の受検者で肥満の方に問診すると、SASを強く疑う方が山ほどいます。ただ病識が薄く、たまたま診察を希望しても紹介できる専門医の少なさを実感しています。こういう取り組みがもっと拡がることを願っています。
4.今後の課題
 4-1 睡眠専門医からのコメント
いびきは自分では自覚できにくく、他人から指摘されて自己のいびきを自覚することが一般的である。 他人から指摘されるいびきは高度ないびきで、SASに関連する主要症状であることが多い。当調査では、いびきを認識している人は過半数(48%)で、認識できていない人でも重症SASを示唆するその他の症状(無呼吸、中途覚醒や夜間トイレ、起床時の頭痛・頭重感・口渇、熟眠感欠如、日中の眠気)のいずれかを全員(無回答者N=4を除く)が有している。 つまり、ほぼ全回答者がSASを強く疑われる状況にあると言える。
 このような回答者の背景から、SASへの一般的な知識は比較的豊富に有していることが伺える。 しかし、自分の症状とSASとを関連付ける程の具体的な認識は多いとは言えず、睡眠に関する興味の方向も日常生活の快適性、作業効率への影響(それぞれ 60%, 52% )、あるいは入浴やマッサージなどの安眠を促す方法(52%)などに留まる傾向があり、具体的に検査を受ける行動には殆ど結びついていない。SASの心身への悪影響は大きいことから、SASに関する幅広い一層の啓蒙活動が必要なことをこの調査は示している。
 4-2 行政・医療機関への要望
産業医やかかりつけ医、家庭医によって睡眠障害診断前の簡易検査ができ、そのスクリーニング結果を睡眠専門医へ伝達することによって、専門医(クリニック・病院)が本格的な睡眠障害検査・診断・治療ができる仕組みが少ない。組織的に整備されれば企業や市民の睡眠障害に対する予防・治療対策に寄与するものと考え、その仕組み作りを要望する。
 4-3 「NPO夢眠」の今後の取り組み
 ・今回の調査で回答者数は少なかったが、市民の睡眠と健康に関する認識の大まかな傾向が把握できた。
 ・市民の睡眠障害に関する知識はある程度あるが、そのリスクに対する関心度や危機感が薄いように感じた。病気の疑いがある人でも検査・治療意識が低いように思える。
 ・壮年層(30代~50代)の熟睡感がなく、疲れが残り、昼間強い眠気を感じる人が多いのはこの年代の慢性的な睡眠不足であろうことが推測される。また社会のしくみが24H化してきていることや、働き盛りの人は仕事環境(量・質)が厳しいことが関係していると考えられる。
 ・また、将来を担うべき子供に睡眠障害の恐れがあることに対する認識が低いのは憂慮すべきことである。早期発見・早期治療が肝心と考える。
 ・ホテルでのSAS検査、睡眠障害のスクリーニングの場としての可能性はまだ低い。検査の必要
  性の認識、ホテルで簡単に検査できるメリットについて啓発を行い、料金面で低価格(1,000~
  2,000円)で簡易に検査できるしくみが作られれば可能性が高まると考える。
 ・NPO夢眠では、引き続き睡眠障害に関する啓発活動を進めていく。医療機関や行政、医療機器メーカーによるセミナーの開催をプロデュース、小冊子・会報の発行、気軽に検査できるしくみの企画など検討していきたい。(報告書了)。
 なお正式の報告書は別途夢眠より発信(発行)予定です。
(文責 NPO夢眠事務局)

窓口ご案内
1. いびき・睡眠呼吸外来関係
  ふくおか睡眠クリニック(福留武朗院長)
  福岡市福岡市中央区大名2丁目10-1シャンボール大名A棟1407TEL:092-400-2007
  福岡でいびきや睡眠呼吸障害に関する治療を専門とした医療機関です。
  診療時間:  
診 療 曜 日 診 療 時 間 備 考
火・木 10:00~13:00,
17:00~20:30
土 10:00~15:00
  ホームページ:http://fukuoka-suimin.org/
  メールでのお問い合わせ: fukuoka_suimin@aurora.ocn.ne.jp

2. 夢眠サイトリンク集
・http://www.npo-moomin.com/ ホームページ夢眠
・http://nposuimin1.blogspot.com/ ブログ夢眠 
・http://www.fukuoka-suimin.org/ ふくおか睡眠クリニック
・http://www.you-sleepclinic.com/ 有吉祐睡眠クリニック
・http://www.k-you.or.jp/ 霧ヶ丘つだ病院睡眠呼吸センター












事務局報告
□「睡眠と健康に関するアンケート調査報告」は近々夢眠勉強会の議題の一つとして予定しています。忘年会をかねて開催企画中です。多数のご参加をお願いします。

あとがき
□今年度中国定点観測より。内陸成都の街の両通りには100インチ大(タテあり、ヨコあり)の液晶パネルが林立していました。広告塔代わりにおしげもなく何Kmと連なっていました。改めて中国国土の広さと大地震からの回復力並びに経済回復のパワーに圧倒されました。以上。

NPO市民のための睡眠障害を考える会
(NPO夢眠)
  代表 〒809-0015 福岡県中間市太賀3-13-18
石松 健男 TEL(093)244-1013
  事務局 〒803-0816 北九州市小倉北区
金田1-3-31-207  
田中 七四郎  TEL(093)591-8690
email tnk7460@nifty.com
ホームページ夢眠 http://www.npo-moomin.com/
ブログ夢眠 http://nposuimin1.blogspot.com/

会費振込先 日本郵便(ゆうちょ銀行)
    記号 17410  口座番号 93491201
    加入者名  エヌピーオーシミンノタメノス イミンショウガイヲカンガエルカイ
    なお他の金融機関からゆうちょ銀行へ振り込まれる場合は、下記をご指定ください。
   金融機関コード:9900、店番:748、
預金種目:普通、店名:七四八店、
口座番号:9349120








 







善き生はよい眠りから!